「深い軒の下、景色と暮らす家。」
落ち着いたグレージュの外壁と、水平ラインを強調した端正なフォルムが印象的な住まい。道路側は開口を抑えることでプライバシーを確保しながら、庭側には大きな開口部を設け、**外に対して「閉じる」と「ひらく」を使い分けた設計**としています。住まいの中心となるLDKは、庭に向かって連続する大開口を配置。その先にはウッドデッキとタイルテラス、さらに庭へとつながる、内外一体の伸びやかな空間を計画しました。特徴的なのは、テラスを大きく包み込む**深い軒**。夏の強い日差しをやわらげ、雨の日にも外とのつながりを楽しめる「もうひとつのリビング」のような場所です。木を張った軒天と室内の木質素材を連続させることで、室内から屋外へ自然に視線が抜けていきます。インテリアは白と明るい木を基調に、木のアクセントウォールや縦格子、アイアンのオープン階段を組み合わせ、温かさの中にもシャープさを感じるデザインに。大判タイルを大胆に使ったキッチンは、間接照明を組み込み、家具のような存在感を持たせました。キッチンからLDK、テラス、庭まで視線がつながり、家の中にいながら外の景色や季節の変化を身近に感じられます。ビルトインガレージを建物と一体的に構成し、外観は余計な装飾を抑えたシンプルな佇まいに。深い軒と大きな開口、木の温もりを生かし、室内と庭が緩やかにつながる、開放感あふれる住まいです。
設計:伊串建築設計事務所
施工:伊串工務店株式会社